概要

霧加湿は蒸気ではなく霧で加湿するため化石燃料を使いません。消費エネルギーはコンプレッサの電力となり、電化と省エネにつながります。

導入効果発生のしくみ

水1lの加湿を行う場合、蒸気加湿では蒸気(約6.7円)、冷房(約3.7円)で合計10.4円かかるのに対し、霧加湿ではコンプレッサ電気代(約1.5円)となるため、ランニングコストが約85%低減されます。
※加湿対象の室内に冷房負荷が有る場合です。

特長

01|省エネノズル × 吊下げ設置

省エネノズル吊下げ設置を可能にする制御を実現。
エア消費は外部混合二流体ノズルの約1/3に低減。
(特許第7440968号)
※実際の効果は条件により異なります。

02|簡単設置

本体・ノズル・ヘッダを組合わせるシンプルな構成。
小規模運用で確認したあと、ノズル増設も簡単。
既設蒸気加湿や二流体加湿にも後付けできる。

03|排水無しの素早い発停

噴霧停止時に配管の水を捨てないため、素早い噴霧再開が可能。
これにより、エア消費のムダも大幅低減。

システム構成

本体ユニット・ノズルユニット(複数)・ヘッダ配管により構成。必要加湿能力に合わせて本体ユニットとノズルユニットの台数を決めるだけ。

基本仕様

本体ユニット

最大噴霧量(推奨)(注1) 150 L/h
使用流体 圧縮空気、水(注2)
本体1次側
圧力
0.3〜1.0 MPa
圧縮空気 0.3〜1.0 MPa
本体2次側
圧力設定範囲(注3)
0.05〜0.7 MPa
圧縮空気 0.05〜0.7 MPa
本体1次側
接続仕様
RC 3/8
圧縮空気 RC 3/8
本体2次側
接続仕様
RC 3/8
圧縮空気 RC 3/8
噴霧指令 RC 1/4
排水 φ8(チューブ)
外部入力 噴霧指令 24 VDC 37 mA
排水指令 手動操作
電源 電圧 AC85~264 V
消費電力 31.2 W(最大)
周囲温湿度 5~40 ℃、35~85 %RH(結露・凍結しないこと)
使用流体温度 5~60 ℃
保護構造 防滴仕様
外形寸法・重量 W325 × H720 × D230 mm・6.8 kg
騒音 70 dB以下
設置環境 屋内

※ 仕様は予告なく変更の可能性があります。案件条件により装置構成・性能値は個別に異なります。
(注1) 最大噴霧量の目安です。水と圧空の1次/2次圧に応じた検討が必要となります。
(注2) 非腐食性流体をご使用ください。水質によりノズルが目詰まりする可能性があるためご注意願います。
(注3) 本体2次側の制御圧力範囲は本体1次側供給圧力-100kPaが上限となります。

※ 実際の効果は条件により異なります。個別の現場で評価します。

想定ユースケース

電子部品工場

印刷工場

農業・菌床栽培

説明

01|省エネノズル × 吊下げ設置

  • 水配管が通路や機器設置の妨げとなる
  • 機器や配管の配置に制約多く施工困難
  • 水配管は天井や天井裏に配置できる
  • 機器や配管設置の自由度高く施工容易

02|簡単設置

既設蒸気加湿システムへの追設の例

空調機による蒸気加湿システムの生産室内に霧加湿を後付けする。

03|排水無しの素早い発停

従来の発停制御

本システムの発停制御

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